IT業界は日々進化を続けており、エンジニアとして培ったスキルや経験を活かし、新たなステージへと踏み出すチャンスが豊富にあります。「より成長できる環境で働きたい」「高度なプロジェクトに挑戦したい」「マネジメントやリーダー職にチャレンジしたい」-こうした想いを抱く女性エンジニアも増えているのではないでしょうか。
近年、多くのIT企業がダイバーシティ推進に力を入れ、女性が活躍しやすい職場環境の整備が進んでいます。
本コラムでは、キャリアアップを目指す女性エンジニアがIT業界でさらなる飛躍を遂げるためのポイントや環境についてご紹介します。
▼目次

IT業界で女性エンジニアがキャリアアップしやすい理由
新たなキャリアパスの広がり
IT業界は、単なる技術職にとどまらず、プロジェクトマネージャー、アーキテクト、クラウドエンジニア、ITインフラエンジニアなど、多様なキャリアパスを提供しています。技術力だけでなく、ビジネス視点やマネジメントスキルを活かせる職種が増えており、個々の強みを重視したキャリア形成が可能です。
特に、クラウド技術、AI、IoTといった先端分野では、専門性を活かしてリードするポジションが拡大しており、エンジニアとしての成長機会が豊富です。これに伴い、リスキリング(学び直し)やキャリアチェンジを支援する制度を整備する企業も増えています。
また、ITインフラエンジニアの役割も拡大しており、オンプレミスからクラウドへの移行やセキュリティ強化といった分野で高い専門性が求められています。特にハイブリッドクラウド環境の設計・運用やゼロトラストセキュリティの導入支援など、企業のIT基盤を支える重要なポジションとしての需要が高まっています。
さらに、多くの企業が女性の管理職登用や専門職としての活躍を支援する制度を導入しており、スキルを磨きながら着実にキャリアアップできる環境が整っています。例えば、フレックスタイム制度やリモートワークの導入により、ワークライフバランスを保ちながらキャリアを築くことを可能としています。
出典:経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年)
柔軟な働き方の普及
IT業界では、「スキルアップしながら、ワークライフバランスも大切にしたい」と考えるエンジニアが増えています。これを支えるように、リモートワークやフレックスタイム制度、時短(短時間)勤務などが広がり、柔軟な働き方が可能になっています。
現在、日本のIT企業の約60%がリモートワークを導入しており、特にエンジニア職やプロジェクトマネージャー職では、オフィスに縛られずに働きながらキャリアを伸ばせる環境が整っています。
また、多くの企業がスキルアップ支援制度を充実させており、業務と並行しながら最新技術やマネジメントスキルを習得できる機会が増えています。このように、働き方の自由度と成長機会の両立が可能になりつつあるのも、IT業界の大きな魅力の一つです。
IT業界での女性リーダーの増加
IT業界では、ジェンダーダイバーシティの推進により、女性リーダーの登用が進んでいます。
例えば、GoogleやMicrosoftなどのグローバル企業では、女性管理職比率を30%以上に引き上げる目標を掲げ、積極的に取り組んでいます。日本国内でもこの動きが加速しており、多くの企業が女性の管理職登用やキャリア支援を強化しています。
こうした背景のもと、キャリアアップを目指す女性エンジニアが、スキルと経験を活かしながらリーダーシップを発揮する機会が増えています。
出典:ヒューマンリソシア「IT分野のジェンダーギャップに関するグローバル調査」
キャリアアップを目指す女性エンジニアが直面する課題と解決策
スキルアップの支援の機会が少ない
「最新技術を学びたいけれど、現在の環境では難しい」といった、お悩みを持つ方には、以下のアプローチがおすすめです。
- 企業の研修制度を活用する
‐社内の教育プログラムや資格取得支援制度を積極的に利用し、効率的に学ぶ。
- 社外の勉強会やオンライン講座で最新技術を学ぶ
‐オンラインプラットフォームや業界のセミナーを活用し、最先端の技術トレンドをキャッチアップ。
- オープンソースプロジェクトに参加し、実践経験を積む
-実際の開発に関わることで、理論だけでなく実践的なスキルを習得。
- 技術ブログを書くことで知識を整理し、アウトプットする
‐学んだことを発信することで理解が深まり、自己ブランディングにもつながる。
スキルアップの環境を整えることで、より高度なキャリアへの道が開けます。
管理職へのステップアップの機会が少ない
「リーダー職に挑戦したいが、チャンスが少ない」といった方には、女性が管理職やリーダー職へ進むためには、以下のアプローチが有効です。
- プロジェクトマネージャーとしての経験を積む
‐小規模なプロジェクトの管理から始め、段階的にリーダーシップを発揮する。
- リーダーシップ研修やコミュニケーション研修を受講する
‐マネジメントスキルを体系的に学び、実践的な能力を磨く。
- 新しいプロジェクトを提案し、リードする役割を担う
‐自ら機会を生み出し、周囲からの信頼を高めることでリーダー職への道を切り開く。
- 業界の女性リーダーとネットワークを築き、キャリアモデルを学ぶ
‐成功事例を参考にしながら、自身のキャリア戦略を立てる。
積極的に行動し、スキルや経験を積み重ねることで、リーダー職への道が拓けます。
業界でのつながりを広げたいがネットワークがない
「キャリアのロールモデルとなる女性が少なく、将来のイメージが湧かない」といった場合には、以下の取り組みを実践することで、視野を広げることができます。
- 女性エンジニア向けのコミュニティに参加する
‐同じ志を持つ仲間とつながり、キャリアに関する情報交換を行う
- 社外のカンファレンスやイベントに積極的に足を運ぶ
‐業界の最新トレンドを学びつつ、リーダーとして活躍する女性エンジニアの話を直接聞く機会を得る。
- メンターを見つけ、キャリア相談を行う
‐すでにリーダーとして活躍する人から学ぶことで、具体的なキャリアの道筋をイメージしやすくなる。
- SNSを活用して業界の動向をキャッチアップする
-成功事例やキャリアアップのヒントを得るために、XやLinkedInなどを活用する。
ネットワークを広げることで、キャリアアップの選択肢を増やすことができます。
今後、IT業界で女性エンジニアになにを求められているのか?
IT業界は今後も成長が続き、キャリアアップを目指す女性エンジニアにとって、活躍の機会がさらに広がっています。
「2030年には、日本のIT人材が最大79万人不足する」と予測されており、企業は優秀な人材の確保に向けて、多様な人材の活躍を促進する必要に迫られています。
こうした状況の中で、技術力とマネジメント力を兼ね備えた女性エンジニアは、組織の成長を支える重要な存在となるでしょう。
出典:みずほ情報総研「IT人材需給に関する調査」
まとめ
IT業界は、キャリアアップを目指す女性エンジニアにとって、多くの成長機会が広がっています。最新技術の習得やリーダーシップスキルの向上を通じて、さらなるキャリアアップが可能です。また、柔軟な働き方を活用すれば、スキルや経験を活かしながら新たなチャレンジに挑めます。業界のネットワークを積極的に活用し、自らキャリアの道を切り開いていきましょう。
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