新卒入社2~3年目になると今の仕事や社会人生活に慣れてくる時期であるのと同時に、さまざまな理由から転職を考え始める方もいるのではないでしょうか。
しかしながら、今のタイミングで転職して良いのか?市場ニーズはあるのか?など 不安は尽きないかと思います。
結論からお伝えすると、ITインフラエンジニア経験3年未満でも市場のニーズは十分にあると考えられます。 本記事ではその理由と転職成功術についてお伝えします。
▼目次
ITインフラエンジニアが転職を考える理由って?
エンジニアが転職を考える理由は色々ありますが、その中でも代表的なものを紹介します。
自身の成長・キャリアアップのため
入社したものの「イメージと違う」「成長が望めない」や、「さまざまなプロジェクトに携わりたい」「専門知識を広げたい」と考える方もいます。「○年後にこうなりたい」「こういったプロジェクトに携わりたい」という中長期的なキャリアプランを考えた時に、現在の会社で実現が難しいのであれば、転職は現実的な判断といえます。
労働時間・給与面での不満から
残業が多い、給与や福利厚生に不満があるという理由で転職を考えるエンジニアもいます。特に「過残業が常態化している」「休日出勤が多い」などは体調を崩す原因にもなり、ワークライフバランスを保てなくなってしまいます。
人間関係の悩みから
仕事上の悩みの大半は対人関係の悩みであると言われています。
チームとして動く業務も多いため、「苦手な上司がいる」「相談できる人がいない」といった状況でストレスを感じているなら、体調に影響が出る前に転職を考えるというのも一つの手でしょう。
上記の理由はほんの一例で、さまざまな事情から転職を決める方がいます。
この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら経験年数が浅い状態で転職する事をネガティブに捉えているかもしれません。
「すぐ辞めると思われるんじゃないか」
「技術的なスキルが少ないので転職は難しいのでは」
・・・そんなことはありません。
あなたが思う以上に企業はエンジニアを採用したいと考えています。
その理由は次の項目で詳しく説明します!
ITインフラエンジニアが3年未満でも企業から求められるワケ
ITインフラエンジニアが3年未満の経験でも企業から求められる理由はいくつかあります。
はじめに、IT業界の人材ニーズが非常に高い事が挙げられます。
現代においてIT活用は公私ともに必要不可欠なものとなっていますが、さらに企業においてはデジタルトランスフォーメーション(DX)(※1)が推進されていることから、IT人材の供給が急務となっています。
これらを支えるITインフラにおいても常に新しい人材が求められています。
次に、第二新卒へのニーズの高まりです。
これは新卒採用後に一度就職したものの、経験が浅い段階(一般的には3年未満)で再び転職を考える人を対象としたものです。
企業側が第二新卒枠を設ける主な目的としては、新卒枠での採用不足の解消や社員の高齢化の解消のための若手人材採用と考えられます。
また新卒採用と比べ、採用、教育コストが抑えられる点や、社会人経験をしていることから会社のビジョンとのミスマッチが起きにくいことも、企業が第二新卒を採用するメリットといえます。
つまり、こちらが考えている経験年数が少ないことが気にならないほどに、企業側はエンジニアを求めている「超売り手市場」ということになります。
※1 デジタルトランスフォーメーション(DX):データとデジタル活用によりビジネスモデルそのものを変革させ、さらには組織、企業文化、風土をも変革して、競争上の優位性を確立すること
ITインフラエンジニア3年未満が転職を成功させるポイント
なぜ転職をするのか
いくら売り手市場と言っても、そもそも転職を決めた理由があったはずです。そのきっかけが何か、転職をする上で解決したい問題を明確にしてから、転職先を探す必要があります。ここが曖昧になってしまうと自身が転職を決断した「キャリアパス・待遇・人間関係」といった問題に再度直面する可能性が高いです。転職する事で問題は解消されるのか、どのようなメリットがあるのかを整理しておきましょう。
市場調査
ある程度転職への方向性が定まってきたら、検討材料として自身の希望する業界・業種の市場動向・候補企業の特徴や比較調査をするとよいでしょう。企業ホームページ、業界関連のセミナー・カンファレンスなどからも情報を集めましょう。他にも業界で働いている知人・友人がいれば、事前に相談することで自分が思い描いている理想とのミスマッチを減らすことができます。相談できる方が身近にいる場合には、積極的に相談していきましょう。
アピールポイントの整理
いよいよ候補企業が絞れたら、企業の求めるものに合わせて自身のアピールポイントの準備を行いましょう。特に第二新卒のような枠においては、即戦力としてのスキルよりも今後のポテンシャルを重視される傾向にあります。
例)
- 前職での具体的な業務経験
- 前職で得られた経験、スキル
- 前職で受けた教育、取得した資格
- 転職後に貢献できる自身の強み
- 将来実現したいこと
3年未満での転職となるとどうしても経験やスキルの面でアピールするポイントが不足してしまいがちです。その中でも資格の取得は自身の知識や意欲を最も端的にアピールできるものになりますので転職前に取得をしておきましょう。
募集企業側のニーズの理解
企業側はあなたに何を求めているのかを理解し、アピールしていくことが大切です。前の項目でもお伝えしましたが、第二新卒に求められるのは「前職での実績やスキル」よりも「若手の柔軟性や今後のポテンシャル」になります。その点を踏まえて自己分析を行い、採用担当者へアピールしていきましょう。
転職先の見つけ方
実際に転職先を探す際にもさまざまな方法があります。その方法について、いくつか紹介します。
転職サイトに登録する
転職活動するほとんどの方は、なんらかの転職サイトを活用しています。検索機能を使って膨大な求人の中から自分の希望に合ったものを探したり、企業からオファーを受けることができます。また、すぐに転職を考えていない方でも、自分のペースで転職活動を進めることができるという点も魅力の一つです。
転職エージェントを利用する
履歴書の添削や業界分析・自己分析・面接のアドバイスなど、内定率を上げるための全般的なサポートを受けられます。ITに特化したエージェントや、無料のエンジニア向けのスクールを運営しているところもあります。すぐにでも転職先を決めたいという方は、こちらを活用するのがよいでしょう。
企業ホームページから申し込む
エージェント経由での応募よりも、会社の方針や社風を理解している、また熱意・意欲があると評価されることがあります。説明会の実施や匿名での相談、質問を受け付けている企業もあり、その会社を良く知り納得した上で選考に進むことができます。
リファラル採用(知人・友人からの紹介)
その企業で働いている知人・友人の紹介から選考に進む方法もあります。実際に働いている身近な友人から話が聞けるので、マッチング率が上がり、入社後も離職率は下がる傾向にあります。企業側からすると求人に掛かるコストを抑えられるというメリットがあります。転職を決めた目的によっても選択肢は変わってくると思います。何が自分に合っているのか、最適の手段を組み合わせて活用していきましょう。
まとめ
まとめると、ITインフラエンジニア経験3年未満での転職は以下の理由により十分に可能です。
- IT業界全体が引き続き売り手市場である
- 第二新卒枠の求人ニーズも高い傾向にある
- 豊富な転職方法、サービスがある
あなたがまだ現職で経験が浅くても「新しい環境で成長をしたい」「待遇をもっと上げたい」「新しい仲間がしたい」と考えているなら、転職を検討してみてもよいでしょう。
その際は本記事が少しでも参考になればと思います。