インフラエンジニアはネットワークやサーバーなどの障害対応する必要があるため、基本的に24時間体制です。土日祝や夜勤など就業体制が不規則であることや緊急の障害対応もあることからきついといわれることが多いのが現状です。
しかし、労働基準法に則った企業が多く、さらにITシステムが必要不可欠になっている昨今、インフラエンジニアの需要は高まっており、インフラエンジニアの求人募集も増加傾向にあります。
またセキュリティ技術が注目を浴びることもあり、インフラエンジニアは将来性の高い仕事であるといえます。
▼目次
インフラエンジニアやめとけ、きついと言われる理由
インフラエンジニアはネットワークのトラブル対応をするため、24時間対応する必要があります。また、一般的にネットワークは平日に稼働していることが多く、運用作業や保守作業は週末にすることが多くなるため、必然的に就業体制が不規則になりきついといわれることがあります。
なかには人手不足で、1か月に100時間以上の残業時間になっているブラック企業もあります。この他トラブル対応がメインの仕事であるため、精神的にもなかなか安定しない面があります。
24時間監視で夜勤がある
インフラエンジニアは24時間体制で、監視をする必要があるため夜勤になる可能性があります。インフラエンジニアがきついといわれる原因の一つに、夜勤があることが挙げられます。
インフラエンジニアは人手不足であることが多く、急なトラブル対応を求められることもあります。そのため企業によっては残業時間が長く、労働基準法で決められている残業時間を超えてサービス残業しているケースもあります。
しかし、サービス残業させるようなブラック企業はごく一部であり、労働基準法で定められたルール上で業務を遂行していることがほとんどです。
シフト制である
インフラエンジニアは24時間対応のため、一般的にシフト制であることがほとんどです。そのため土日や祝日などに必ず休めるとは限りません。またネットワークは平日に稼働していることが一般的であるため、システムの保守作業はどうしても土日祝に偏ります。
そのため土日祝に仕事をしたくない人は、インフラエンジニアには向いていません。
トラブル対応が多い
インフラエンジニアはネットワークのトラブル対応をする必要があります。緊急の場合が多く、精神的にも体力的にも大変だといわれます。そのうえWeb開発者のように、目立つわけでもなく評価されにくい仕事です。
勉強するべき知識が多い
インフラエンジニアになるために必要な資格はありません。しかし資格を取得しておくことで、自分の専門性を証明して評価を高めることができます。
インフラエンジニアとして勉強するべきなのは、サーバーやネットワーク系、セキュリティ関連、インフラに関する知識など幅広く、取得すべき資格は数多くあります。
また求められる知識は年々更新されるため、インフラエンジニアとして長年活躍するためには常に勉強し続ける必要があります。
新しいシステムが定期的に開発される
ネットワークの障害対応をするためには、システムの仕組みを熟知している必要があります。しかし、新しいシステムが定期的に開発されるため、その都度システムの仕組みを勉強する必要があります。
インフラエンジニアの将来性
システムDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進むほか、必要なスキルや仮想化、コンテナなどインフラ基盤構築に必要なスキルは変化を続けています。そのためインフラシステムエンジニアの需要は高まり続けています。
ITシステムの導入状況
以下のグラフのように、2021年1月に商工中金が企業4,890社に調査を行ったところ、半分以上の企業(59.5%)がIT導入を実施している、もしくは検討中と回答しています。
また、以下のように規模や売り上げが大きい企業であればあるほど、ITを導入している割合は高くなります。売り上げが100億円超の企業にいたっては、86.3%の企業がIT導入をしています。
中小企業であっても、IT導入補助金をはじめとして金銭面での補助があり、今後もITシステムを導入する企業が増えることが見込まれます。
インフラエンジニアの需要
IT化、DX化が進むにつれ、ネットワークやサーバーの障害対応ができるインフラエンジニアは必要です。しかしインフラエンジニアは人手不足であるのが現状です。インフラエンジニアは、IT企業だけでなく他の業界からも求人が多く、非常に需要のある業種といえます。
インフラエンジニアは高い技術力が必要であり、障害があるときに対応できることが求められますが、Web開発者やアプリ開発者のように目立つわけではありません。そのためにインフラエンジニアから、他のエンジニア職に転職する人も頻繁にみられます。
そのため十分なスキルを持っていれば、インフラエンジニアは常に需要が高いということは間違いありません。またスキルを磨けば収入を増やせるチャンスが多い仕事であるため、キャリアアップを考えてもインフラエンジニアは魅力的な仕事です。
社会貢献性が高い
情報化社会が進む日本において、情報インフラが止まってしまうと社会に大きな影響があります。飛行機の航空管制システムや病院の情報インフラなど、インフラに不具合があることで莫大な被害につながることがあります。
そのためインフラエンジニアは、社会に大きく貢献できる仕事であり、今後需要がより高まっていくことが見込まれています。
インフラエンジニアに求められるタイプ
インフラエンジニアには、裏方作業が得意であらゆる障害の予測ができ、しっかりと準備できる人が求められます。クライアントのさまざまなシステムに対応する必要があるため、日頃から機械に慣れ親しんでいる人がインフラエンジニアに向いています。
裏方作業が得意
インフラエンジニアは障害対応がメインの仕事であるため、決して目立つ仕事ではありません。そのため裏方作業が得意な人に向いています。インフラのちょっとしたエラーで大きな影響が出ることがある点から、細かいところまで気配りができる人もインフラエンジニア向きです。
準備をしっかりとできる人
インフラエンジニアは障害になるようなさまざまな原因を予測しておく必要があります。そのためには普段から十分な準備をすることが求められます。インフラエンジニアはあらゆる予測ができることで、トラブルを防ぐことができる仕事です。
機械に強い人
趣味でパソコンを組み立てたり、家電を分解したりするなど普段から機械に強い人や機械的なロジックを考えることが習慣化されている人はインフラエンジニアに向いています。
まとめ
インフラエンジニアは24時間体制であり、人手不足であることから長時間の残業があり、きつい、やめとけといわれることが多くあります。しかし、決してブラック企業ばかりではなく、労働基準法に則った運営をしている企業も少なくありません。
ITシステムの需要は今後も高まっていくことから、インフラエンジニアの市場価値も並行して高まっていくことが予想されます。特にセキュリティ面の技術が重要視されるため、セキュリティ対策もできるインフラエンジニアは、今後も安定した求人があることが見込まれます。