
日本で働く夢を叶えるまでの道のり
エジプトで生まれ育った私は、大学時代に日本語と日本文化に魅了され、大学で日本語を専攻しました。学業成績が評価され、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を得て、2008年に日本へ交換留学。日本の丁寧な文化や進んだテクノロジーに触れ、「いつか日本で働きたい」という夢を抱くようになりました。
大学卒業後は、外資系ITソリューション企業のエジプト支社に入社。日本語サポートからスタートし、のちに英語チームのカスタマーサポートやチームリーダーとして、11年間にわたりITサポート・チームマネジメントの経験を積みました。IT知識はゼロからのスタートでしたが、現場での学びを重ねるうちに、次第に「もっと専門的に学びたい」という思いが芽生えていきました。
この思いを実現するため、日本政府の奨学金制度を活用して京都大学のMBA(国際経営・デジタル変革専攻)を取得。さらなる成長を求めて日本に戻り、卒業後は「今度こそ日本でキャリアを築きたい」という強い意志を持って、本格的な就職活動をスタートしました。
そして、アイエスエフネットとの出会いをきっかけに、念願だった日本でのキャリアを再スタートさせることができました。
アイエスエフネットを選んだ理由
就職活動中、多くの企業の面接を受けましたが、アイエスエフネットの面接は印象がまったく違いました。面接官の方々はとても親切で、論理的かつ意味のある質問が多く、私にとって安心できる環境だと感じました。イスラム教徒である私に対して、お祈りの時間や服装について気遣ってくださったことも大きなポイントでした。他社では一切触れられなかったことで、アイエスエフネットの誠実さや多様性への理解を感じました。
さらに、正社員として雇用され、家族(夫や子ども)の健康保険もカバーしてもらえる制度など、外国籍の社員にとって非常に安心できる環境が整っていることも、アイエスエフネットに決めた理由の一つです。

案件を通じて広がった視野とスキル
入社後は、イタリア系ファッションブランド企業のITチームで、PCやiPhoneのキッティング、ユーザーサポート、ディレクトリサービスの管理などに携わりました。ネットワークの知識が求められる場面も多く、初めは戸惑いもありましたが、上司の丁寧な指導のもと興味を深め、現在はさらなるスキル向上を目指して自己研鑽に取り組んでいます。
一度、Microsoftのアップデートで100店舗以上のPCが使えなくなるというトラブルが発生したことがありました。その際、同僚と2人で迅速に対応し、上司から「すごく助かった」と感謝の言葉をいただけたことは、大きなやりがいにつながりました。
バイリンガルとして、日本と世界の橋渡しを?
私にとって、ITスキルの習得はゴールではなく、「人と人をつなぐ手段」だと思っています。日本語と英語、アラビア語の3言語を扱えるバイリンガル(トリリンガル)エンジニアとして、言語や文化の違いにとらわれず、どんな人ともスムーズにコミュニケーションを取りながら課題を解決できる存在になりたいと思っています。
実際、アイエスエフネットでは外国籍の社員も多く、異文化への理解や配慮が根付いている環境だと日々感じます。業務の中でも、日本語だけでなく英語を使ったやり取りも多く、バイリンガルである自分の強みを最大限に活かすことができています。

目指すは、技術力も人間力も兼ね備えたプロフェッショナル
今は、ネットワーク分野に強いエンジニアになることを第一の目標としています。特に、前職ではあまり関わってこなかったネットワークの設定やトラブル対応など、新しい技術領域に触れるたびに、自分の可能性が広がっていくのを感じています。
将来的には、ITエンジニアとして技術力を高めながら、プロジェクトをリードする立場──つまり「技術のわかるマネージャー」になるのが夢です。アイエスエフネットでの経験を通じて、そんな未来も現実のものとして描けるようになりました。