• Home
  • インタビュー
  • “自分らしく働く”ことをあきらめなかった─トランスジェンダーの私が選んだ職場─

Interview

“自分らしく働く”ことをあきらめなかった─トランスジェンダーの私が選んだ職場─

前職:自動車関連のエンジニア、カスタマーサービス

Masami

沼津支店 副支店長 兼 浜松営業所長

前職では自動車業界にてエンジニアとして勤務。性別適合手術を受けることをきっかけに退職し、2017年に「ダイバーイン雇用」の取り組みを知り、IT業界未経験でアイエスエフネットに中途入社。入社後は、ネットワーク機器の評価業務や統合管理システムの開発業務に携わるほか、チームマネージャー(TM)としての経験を重ねる中で、次第にマネジメントへの関心を深めていく。その後、2022年に沼津支店の副支店長に就任し、2025年からは浜松営業所長も兼任している。

前職との違い・新たな環境で感じた“働きやすさ”とは?

前職ではトランスジェンダーのカミングアウトをせず、男性社員としてスーツにネクタイを着用しながら働いていました。20代からホルモン治療を始めていたこともあり、髪を伸ばしたり少しメイクをしたりと、少しずつ自分らしさを表現し始めていた時期です。

しかし当時は、まだSOGIハラ*という言葉すら一般的ではなく、性的指向や性自認への理解が浸透していない時代でした。次第に「少しずつ職場の中で壁際に追いやられていくような感覚」が強まり、最終的に性別適合手術を受けることをきっかけに前職を退職しました。

新しい人生のスタートとして社会復帰を目指す中で、外見上は女性と認識されることが多くなっていましたが、短期間でやっていたアルバイト先では配慮がなく、戸籍上のフルネームの名札の使用や、男性用トイレの使用を求められるなど、心と環境のギャップに戸惑う日々が続きました。

また、「戸籍は行政上の登録であり、無理に変更しなくてもいい」という自分の考えに反し、就職活動においてもトイレや更衣室の利用問題に度々直面しました。多目的トイレがない職場では男性用トイレの使用を求められたり、制服着用のある職場では男性更衣室を利用するように言われたりしました。また、「トランスジェンダーの受け入れ実績がない」とか「社員の反応が分からないから採用は難しい」と言われたこともありました。戸籍変更をしていないことを理由に選考を見送られるケースもありました。働くためには戸籍変更が必要だと感じ、最終的には戸籍上の「性別」と「名前」の変更を決断しました。だからこそ、性別や背景にとらわれずに「誰もが安心して働ける環境」をつくろうとしているアイエスエフネットと出会えたことは、自分にとって大きな転機でした。

*SOGIハラ(SOGIハラスメント):他人の性的指向や性自認について嫌がらせを行うこと。

ISF NETとの出会いや、入社を決意した理由

戸籍変更を済ませ、新たなスタートを切るために転職活動をする中で、当初は前職の経験から、自動車業界での再就職を中心に考えていました。しかし、業界の歴史や企業文化から柔軟な対応が難しいと感じる場面も多く、なかなか希望に合う企業には出会えませんでした。

一方で、IT業界は比較的新しい企業も多く、働く人たちにも柔軟な価値観を持つ方が多いと感じていました。そうした背景もあり、次第に「自分らしく働ける環境」を求めて、自然とIT業界に絞って就職先を探すようになりました。そうした状況の中で、ダイバーシティに特化した求人サイトを通じてアイエスエフネットの存在を知りました。渡邉社長のインタビュー記事を目にし、「実際に当事者として働いている方がいる」という事実に安心感を覚え、これまでの企業と比べても信頼して入社を決意しました。

ISF NETでの働きやすさを実感したエピソード

入社してまず感じたのは、職場に理解のある方が本当に多いことです。SOGIや多様性への認識が根付いているだけでなく、実際にLGBTQIA当事者として働いている社員もいて、「ここでは自分らしくいられる」という安心感を持てました。

これまでの職場では、自分らしさを出すことに不安や戸惑いがありましたが、アイエスエフネットではそうした心配がまったくありませんでした。嫌なことを言われたり、私への接し方に違和感を覚えるようなことは一度もなく、自然体で働ける職場だと感じています。

また、入社直後から上司のサポートがとても手厚く、「無理なくステップアップしていこう」と寄り添ってくれる姿勢に助けられました。そうした環境の中で経験を積み重ね、徐々に責任ある役割を任されるようになり、今では支店のマネジメント業務にも携わっています。

私自身、マネジメント業務に興味を持ち始めたきっかけは、チームマネージャーとしての業務を通して「人の成長をサポートする楽しさ」に気づいたことです。そこに対して上司がしっかりと評価をしてくれたことも、管理職へのチャレンジを後押ししてくれました。

安心して自分らしく働ける環境があるからこそ、キャリアも自然と前向きに考えられるようになったと思います。

ISF NETでダイバーイン雇用を推進していくために、今後チャレンジしたいこと

アイエスエフネットでは、創業当初から「ダイバーイン雇用」を掲げ、さまざまな背景や個性を持つ人たちが、自分らしく働ける職場づくりを進めています。私自身もその一員として、これまでブランディング動画*への出演などを通じて、自分の経験を発信する機会をいただいてきました。

現在は、社内にLGBTQIAコミュニティ「アイカフェ」を立ち上げ、その運営を担当しています。「アイカフェ」は、LGBTQIA当事者やアライ(理解・支援者)が安心して集い、情報交換ができる場です。当社はITエンジニアが常駐する働き方が多く、同じような立場の人と気軽に話せる環境が限られています。だからこそ、自分が安心していられる“居場所”をまずは社内につくろうと考えたのがきっかけです。

また、このコミュニティでは、LGBTQIAに関する知識や社会の動き、社内制度などを共有し、社員同士が理解を深め合うことも目的としています。現在、差別や偏見のような直接的な問題は少ないですが、「知識不足」や「無関心」による無意識の壁はまだ存在しています。これからは、アライとしての関わり方を知ってもらう機会を増やし、まずは社員がアライとして行動できることを目指したいと考えています。

このように、一人ひとりが安心できる場を社内に増やし、多様性への理解が自然と広がる文化をつくることが、今後の自分のチャレンジです。そして、それがダイバーイン雇用のさらなる推進につながっていくと信じています。

*アイエスエフネット【公式】YouTube “当たり前に働けることの喜びに”~「私たちは働いている」LGBTQIA社員 篇~

一人ひとりの想いが、会社をつくる

アイエスエフネットは、性別・年齢・国籍に関係なく、誰もが挑戦できる環境があります。たとえ自分がマイノリティだと感じる瞬間があっても、「だから無理」と諦める必要はありません。ここには、多様な背景を持つ人が自分らしく働き、成長していける土壌があります。 社員一人ひとりの声を大切にする風土があり、「もっとこうしたい」「こんな制度があったらいいのに」といった想いも、きちんと受け止めてくれる会社です。実際に、そうした声が新しい制度や仕組みづくりにつながってきました。「今よりもっと働きやすくしたい」「より安心できる職場にしたい」と思っている方にとって、アイエスエフネットはその実現に一緒に向き合ってくれる場所です。あなたのチャレンジが、新しい未来をつくる一歩になるかもしれません。ぜひ一緒に、より良い環境を築いていきましょう。

関連記事 Recommend

「エントリーを検討する」「まずは話を聞いてみたい」方はこちらへどうぞ

まずは会って話を聞いてみる

カジュアル面談

採用関連の情報を受け取る

キャリア登録